2016 ものラボワークショップ in 高山 第3回

こんにちは!

ものラボスタッフの松尾です。

秋も深まり,いよいよ冬へと季節は変わろうとしています。


高山での「2016 ものラボワークショップ」も11月5日に,第三回目を迎えることができました!

第三回目のワークショップからは,いよいよメイン活動である,班ごとのピタゴラ装置の製作へと入っていきます。

今回のブログでは,第三回目の「ようこそ!ピタゴラの世界へ」の様子をご紹介いたします。


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ピタゴラ装置といえば,みなさんどういったものを思い浮かべますでしょうか?

某番組の興味深い動きをする装置を思い浮かべる方が多いと思います。

ではピタゴラ装置とは端的にどういったもののことを言うのでしょうか?

これに答えるのは案外難しいものです。

私もスタッフとしてワークショップに参加する前は,意識したことがありませんでした。

ですが,この問いの答えは意外と簡単です。


スタートに受けた力をつなぐことによって,ゴールを目指す装置である。


手を触れなくても,様々な力をつないでいくことによってスタートからゴールまでたどり着く装置がピタゴラ装置です。

このことを子どもたちにも知ってもらうために,ワークショップの冒頭で説明を行いました。

ピタゴラ装置は,様々な力でボールをゴールまで運んでいます。

私たちが中学校で習った4つのエネルギー(位置エネルギー,運動エネルギー,弾性エネルギー,磁性エネルギー)を主に使っているのですが,小学校ではまだこれらの単元内容に触れられていないため,「〇〇の力」と言う形で紹介をしました。


ここで重要なのは,スタートからゴールまでの流れを作り上げるピタゴラ装置が,様々なパーツ装置をつなぎ合わせることで成り立っているということです。

ものラボワークショップでは,個々人が作り上げたパーツをどうつなげていくか,「つなぎ」の意識をいかに持ってもらえるかを大切にしています。

班の仲間との話し合いを通して,自分の作ったパーツが班全体の他の子のパーツとのつながりでどう位置付けられていくのか。

この部分をどうすれば上手く子どもたちに伝えられるかが,今回の最大の課題でした。


スタッフが作った見本のピタゴラ装置,パーツ装置を見たり,説明の動画を見ながら,これから自分が何を作り上げていこうかのイメージを膨らませていき,導入が終わったところで自分の班の作業机に戻って,いよいよパーツ作りです!


わーっと材料の机に群がる子どもたち。

自分の頭の中の考えを現実の形にすることは難しいですが,必死に両者の溝を埋めるように子どもたちは作業を始めていました。

子どもたちの集中力には,大人の私たちも毎年驚かされます。

適度な休憩をとりながら,約2時間のパーツ製作を終え,次のステップへと向かいます。


今回の高山ワークショップ初の試みである,ピタゴラ装置の設計図作りです。


過去の高山ワークショップでは,班で一つの装置を作り上げる時に話し合いはしたものの,それを可視化する作業は行なっていませんでした。

しかし今回は,夏に行った岐阜ワークショップの経験を踏まえ,子どもたちに早い段階から装置全体を意識してもらう方が「つなぎ」の存在をより意識しやすいであろう,という考えに至り,第3回目の後半にピタゴラ装置の設計図作りを企画しました。


設計図をみんなで作ることによって,先の見通しをつけ,これから作ろうとする装置の全体像を考えよう!という趣旨でしたが,パーツ製作の時間があまり不十分ではなかったことから,まだパーツができていない,できたとしても不十分ではなかったために,設計図をなぜ考える必要があるのか,これがどうして必要なのかという肝の部分を,こちら側で十分に提供できなかったことが悔やまれます><


その後出来上がった設計図を元に,班同士でペアを組んでミニ発表会を行いました。

発表班に対する応援コメントをくれる子どももいて,その応援がまた力になっているようでした。


単に何かを作り上げるのではなく,仲間と協力して一つのものを作り上げる。


ピタゴラ装置という手段を通して,子どもたちが少しでも「”みんなで”って楽しいな」,「一人でできないこともみんなとならできそうだ」という思いを持ってもらえれば,一スタッフとしてとても嬉しく思います。


これから残り2回の間に,子どもたちの装置は大きく進化し,最終回には保護者やスタッフを驚かせるものになります。

私の次の参加は最終回ですので,各班の装置がどのような進化を遂げているのか,とても楽しみにしています^^


これからますます寒くなる一方ですが,子どもたちの元気さに負けないよう,スタッフも気合を入れていこうと思います!


松尾




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