2016 ものラボワークショップ in 高山 第5回(福森)
こんにちは!ものラボスタッフの福森です。このブログもしばらく更新しないうちに2月となってしまいました(申し訳ございません)…。今更ながら、皆さま今年度もよろしくお願い申し上げます(笑)。
さて、昨年12月3日に、2016年度最終回となる第5回の高山ワークショップが開催されました。大変遅くなってしまいましたが、これから複数回の更新にわたって、各スタッフより、第5回およびワークショップ全体のご報告をいたします。
第5回はついにピタゴラ装置の完成ということで、子どもたちのみならず学生スタッフにも熱が入る回となりました。会場へ向かうタクシーの中で、運転手さんに「今朝は濃く霧が出ているから、今日はとても良い天気になる」ということを伺いましたが、本当に雲ひとつない快晴となりました!ピタゴラ装置がついに完成するこの日を、高山のお天道さまも祝福してくれたのかもしれません。
私がスタッフとして参加するのは、11月5日の第3回ワークショップ以来です。第3回はピタゴラ装置づくりの初回に当たる回でしたが、スタッフとしての力不足もあって、目標としていたところまで到達することができませんでした。第3回の段階では、率直なところ、「完成に至ることができるだろうか」という大きな不安がありました。ところが、今回ピタゴラ装置の進み具合を見てみると…
第3回に比べて大きく完成に近づいているではありませんか!第4回で各々の装置を一生懸命つないで、班として1つの装置へ近づけた子どもたちの様子が目に浮かびました。もちろんそれがあってのことでしょう、実際に子どもたちの活動の様子を見てみると、最初の頃に比べて明らかに仲良くなっていて、班の団結力が増しています…!1回分子どもたちの様子を見ることができなかったからこそ、彼らの変化が一段とよくわかりました。
今回私はいろいろな班を見て回りながら、人手が必要そうなところをお手伝いするという役回りにあたりました。第3回で担当した3班以外の班の子どもたちとも一緒に作業ができ、各班の個性もよくわかって、どの班の装置も私にとって思い入れのあるものとなりました。
さて、すべての班の装置が完成し、いよいよ保護者の方々も交えての発表会です!発表会は2班ずつ同時進行で、みんなが全部の班の発表を見られるように工夫してスケジュールを作成しました。1つの班につき3回発表の場があります。私は1班と3班のビデオ撮影を行いつつ、子どもたちの様子を見ていました。3回の発表を重ねるうちに、最初はたどたどしかった発表がみるみる上達していくのが手に取るようにわかりました。装置が途中で止まってしまってうまくいかない発表もありましたが、それも含めて子どもたちの上達の糧になっていたように思います。とても素晴らしかったです!
発表会が終了し、お昼ご飯をはさんで、残すは閉会式のみとなりました。閉会式では、修了証書とポートフォリオの授与が行われました。第2回の3D CAD体験で作成した小物入れのモデルを実際に3Dプリンターで印刷したものも、合わせて子どもたちにお渡ししました。ポートフォリオは、子どもたちそれぞれの名前と写真が入ったオリジナルのものです。小物入れとポートフォリオはいずれも私が制作に携わったことから、子どもたちに喜んでもらえるだろうかと、そわそわしながら授与の様子を眺めていました。すると、受け取った子どもたちは1人残らず満面の笑みで、嬉しそうに親御さんへ自慢をしていました。それを見て私はふと涙ぐみそうになり、心から「作ってよかった!」と実感しました。ものづくりの楽しさを学び、一生の思い出を作ることができたのは、子どもたちよりもむしろ私の方かもしれません…!
こうして、5回にわたるワークショップが終了しました。各回を通じて、子どもたち自身にとってどれほど貴重な体験を提供できたかはわかりませんが、もし彼らが確かな「感動」を感じてくれていたなら、それは私たちにとってこの上ない喜びです。と同時に、私たちも彼らから非常にたくさんの感動をいただきました。今年度の子どもたちにまたいつか会えたらと思いつつ、また来年度に向けて、まだ見ぬ出会いにも心を躍らせているところです。
最後になりましたが、保護者のみなさまをはじめ、この活動にご理解・ご協力をいただいたすべての方々にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
福森
0コメント